平太郎コラム


イヤホンの音


「スピーカキャビの中の音とキャビから1m離れた点の音の大きさを比べると、キャビの方が20dB大きい」


・イヤホンによる耳孔内の音と、挿入する前に聴く音との関係も同じこと。―耳に

 装着したとき、鼓膜に加わる音は思ったより大きい。

  -大きい音で長時間聴くと疲れる。多用すると「難聴」になり易い。

  -周囲の騒音が大きい時(例えば電車の中など)知らず知らず大きい音で聴いている。

  -居住する部屋と基本的に絶縁している。周囲に迷惑をかけないで自分だけで楽しめる。

 

・イヤホンで聴く音の質はまちまち。

 -情報を聴くだけの簡易で低価格のものは図のように数千Hzの高音域で10dB以上のピークを持っているのが普通 ーー 音を楽しむには不適。

  -振動板のピークを抑える工夫をしているものが望ましいが、それなりに高価

  -耳孔とイヤホンの挿着度が良くないと低音で低下する。密着の度合いが大切。

 

・スピーカとイヤホンの音質の違い

   -イヤホンの振動板から放射する音を直接聴き、周囲に惑わされることがない。スピーカのように音場ひずみは無いが、部屋の残響とも無縁である。  --すっきりした音だが、うるおいが少ない?--

 

   -ステレオを聴くい場合

   スピーカでは、右のスピーカの放射音は左耳と右耳に音圧/位相が多少異

   なって到達する。(左のスピーカと両耳の関係も同じ)そのためクロス

   トークが存在する。

 

   イヤホンで聴くと両耳で作る音像が頭外に出難い。

 

イヤホンとスピーカの特徴を体験し、両者を「聞き分け」「使い分け」して多様化することがおすすめです。